ときどき、思うのだ。自らの身を供物として差し出した月のうさぎの伝説のように、自分の身体をむさぼり食ってもら…

ときどき、思うのだ。
自らの身を供物として差し出した月のうさぎの伝説のように、自分の身体をむさぼり食ってもらえれば、そのときにやっと楽になれるのではないかと。
だが、現実にはそんなことは起こりえない。
むしろ、それは、ひどく尊大で、人の負担を強いる望みだ。
だれも、他人の肉を食らってまで生きたいとは思わないだろう。
月のうさぎは、美しい行為に身を捧げたわけではなく、むしろ、生々しい望みを人に押しつけただけなのだ。
近藤 史恵

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