けれども惣体に「あの野郎」という心持の方が勝っていた。そのあの野郎として重吉を眺めると、宿を易えて何時まで…

けれども惣体に「あの野郎」という心持の方が勝っていた。そのあの野郎として重吉を眺めると、宿を易えて何時までも知らせなかったり、散々人を待たせて、気の毒そうな顔もしなかったり、漸と這入って来たかと思うと、一面アルコールに彩られていたり、凡て不都合だらけである。
夏目 漱石

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